問題点 2006 5 31

 今の問題点は、新興市場の株安でも、インドなどの新興国の株安でもないと思います。
やはり、最大の問題点は、日経平均株価(先物)そのものを売買できる点です。
 だから、為替相場が円高になれば、それを理由に、日経平均株価(先物)を大きく売り、
あるいは、原油相場が上昇すれば、それを理由に、売り込み、
日中においては、たとえば、インド株が下げたら、
それを理由に、日経平均株価(先物)を売り込むので、
午前中、日経平均株価が堅調でも、午後は、大幅安になったりします。
 もはや、ファンダメンタルなど、どうでもいいという感じです。
ファンダメンタルが特に変化していないのに、
日経平均株価が大きく下げたり、あるいは大きく上げたりするでしょう。
 本来から言えば、自動車株が買われたり、ハイテク株が売られたり、
銀行株が大きく買われたりして、
その総合的な「平均」が、日経平均株価となるのですが、
日経平均株価(先物)そのものを売買できるので、混迷が深くなるのです。
 もちろん、これは、先物を否定するものではありません。
先物が、投機の手段になっていることに疑問を感じているのです。
そもそも、先物は、現物株のリスクヘッジのために存在するものです。


































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